食べ物【医師監修】
ニキビができてしまう原因は、たくさんあります。中でもニキビと深い関係があるものの一つに食生活があります。 ここではニキビができやすい食生活の特徴、そして食べ物からニキビを改善する方法などについて説明ます。
ニキビの原因は食べ物にあり!? どんな食生活だとニキビができやすくなる?
油脂や糖分をとると、ニキビができやすい?
「ニキビができやすい食べ物」と聞くと、多くの方はチョコレートなどをイメージするかもしれません。また、ナッツ類などもニキビに好ましくないという印象があるのではないでしょうか。
しかしこれらの食べ物とニキビのはっきりした因果関係はまだ分かっていません。 ただ、皮脂の過剰な分泌を避けるために、甘いものや脂っこい食べ物は避けたほうが無難だということは言えるかもしれません。
また、お酒を飲む方は経験されている方も多いかと思いますが、お酒を飲んだ翌日、肌が脂っぽく感じることはありませんか?
これはアルコールを飲み過ぎることで皮脂腺が刺激されるためだと考えられます。
ただ、まるっきり甘いものや揚げ物、お酒を禁止してしまうともう一つのニキビの原因、ストレスが溜まることにも繋がりますので、完全に禁止するのではなくほどほどにしておく、という程度が良いでしょう。
カフェイン、刺激物も要注意
嗜好飲料であるコーヒーは、ご存知の通りカフェインが含まれます。カフェインを採りすぎるのも、ビタミンの吸収を悪くすることが知られていますから、コーヒー、また紅茶もほどほどにしましょう。
また、特に若いかたに多いようですが、極端に辛いものなどの刺激物も、やはりニキビにはよくありません。食事管理の方法としては、油脂や糖分の量が確認しやすい自炊を可能な限りすることも、おすすめです。
どんな食生活がニキビに好ましいの?
ニキビにとって好ましい食生活とは、一つの食材がいい・悪いということではなく、全体でのバランスによるものと考えられます。
ビタミン類、特にビタミンB2やB6、ビタミンC、ビタミンAは、正常な皮膚のターンオーバーを促進したり、皮脂の分泌調節をしたり、コラーゲンの生成を促すといった役割を果たすため、適量摂ることが必須の栄養素と言えそうです。
- ・ビタミンB2:乳製品やレバー、卵やウナギ
- ・ビタミンB6:鳥のささ身やマグロ
- ・ビタミンA:ニンジンやカボチャ
- ・ビタミンC:レモンやイチゴ、ジャガイモ
に豊富に含まれることが知られています。
また抗酸化作用で注目されているビタミンEもニキビ肌を改善するのに一役買ってくれると考えられます。もちろん、お肌を作ってくれるタンパク質や、お肌の大敵である便秘を防ぐ食物繊維も十分に採っておきたいですね。
ニキビ対策におすすめのメニュー
様々な栄養素をバランスよく摂取するためには、どうすれば良いでしょうか?
鶏肉や魚、ニンジンや葉物野菜、乳製品、ジャガイモ・・・といった食材を効率よく摂取するなら、体が温まるシチューなどの煮込み料理がおすすめです。また、冬においしく、手軽にできる鍋料理もよいですね。
出不精になりがちなこの時期、ビタミンやタンパク質などが豊富な食材を取り入れ、ニキビケアを意識した女子会などを開催するのも、楽しいコンセプトかもしれません。
-
医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院 直子医師 -
- 経歴
-
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務
ニキビができてしまうと気になっていろんなことが楽しめなくなってしまいがちですが、毎日の生活習慣の中でニキビをケアできる機会は数多くあります。 食事は、毎日できるニキビケアの中でも最も効果の高いものの一つだと思います。特にお友達とわいわい囲む鍋物などは、ストレス解消効果も高く、精神面からもニキビの改善効果が期待できます。 くれぐれも飲みすぎ、食べすぎには気を付けて、季節の味覚を楽しみながら、おいしくニキビケアを行っていきたいですね。