ニキビの予防や改善に水洗顔は良いのでしょうか。

S.Kさん(女性 10代)

ニキビができてしまった。これは、誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
ニキビができてしまったら……なかなか治りにくいし、元の肌に戻るまでには時間がかかりますよね。

そのため、ニキビができないように予防することはもちろんですが、ニキビができてしまった場合に、それを改善させるにはどのようにすれば良いか考える必要があります。
ニキビの予防や状態の改善には色々な方法がありますが、ここではその中の一つ「水洗顔」について紹介していきます。

Contents

    水洗顔って一体なに?

    「水洗顔」とはその名の通り、洗顔料を使わないで水で洗顔する方法のことを言います。

    「洗顔料を使わないで、水だけで顔を洗うの!?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、水洗顔をする目的としては、肌の状況が悪くなるにつれて肌に美容成分や栄養成分を無理やりどんどん重ねていく美容の方法を一旦見直してみること。

    そして、余計な刺激を一切与えず、肌そのものの状態を取り戻して肌本来の再生機能を取り戻すことが目的なのです。

    水洗顔のメリットは?

    水洗顔のメリットは、顏の皮脂をごっそり落としてしまわない、という所にあります。また、過剰に皮脂が分泌されてしまうのを抑えることができます。洗顔料を使用せずに、水だけで顏の汚れがしっかり落とせるのか不安に思う方もいらっしゃると思いますが、実は洗顔料を使用しなくても、水だけで大半の皮脂や汚れは落ちてしまうのです。

    根本的な肌の治癒する能力や、肌の再生する能力を高める事で、肌本来の美しさを取り戻す事ができます。つまり、水洗顔が成功すると、本当に健康的で綺麗なお肌を取り戻す事ができるのです。

    水洗顔の手順について

    まず、ぬるま湯(34~35度くらい)を準備します。冷たい水や熱いお湯は、肌に負担がかかってしまうので、使用しないようにしましょう。

    次に、ぬるま湯を両手ですくい、その中に顔をいれてぬるま湯を顔に押し付けて離す、ということを繰り返し行います。ここで、ぬるま湯を顔にゴシゴシとこすりつけないように注意しましょう。

    このような手順で水洗顔を行います。また、水洗顔後の化粧水は基本的には不要ですが、どうしても洗顔後に顏が突っ張る場合には、化粧水をつけるようにすると良いでしょう。

    水洗顔にも、向き不向きが!?

    しかし、水洗顔が向く方、逆に不向きの方がそれぞれ存在します。
    水洗顔は乾燥肌やインナードライ肌の方には適していますが、脂性肌の方には不向きなものなのです。

    その理由としては、脂性肌に対して水洗顔を行うことで、更に皮脂の分泌が増加し皮脂が詰まってしまい、肌のターンオーバーが遅れてしまう可能性があるからです。
    皮脂が足りないと、不足してしまった皮脂を取り戻そうと肌は働いてしまうため、乾燥が原因のニキビができやすくなったりするのです。

    水洗顔のデメリットとは?

    また、水洗顔を行うことのデメリットについてですが、脂性肌の方には不向きであること以外にも、水洗顔で落とせなかった皮脂が肌に残存し、時間が経過すると酸化してしまうことが挙げられます。

    酸化した脂は肌荒れの原因となり、ひいてはニキビ発生の原因にもなります。水洗顔だけでは雑菌を死滅させることはできないので、雑菌が皮膚の上で繁殖し、ニキビの発生やニキビが悪化してしまうこともあり、皮膚の炎症を引き起こすことになります。

    このように、水洗顔にはメリット・デメリットがあり、水洗顔を行う方の向き不向きもあります。これらのことをきちんと理解した上で水洗顔を行ってみてはいかがでしょうか。

    医師監修
    オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
    経歴
    2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
    2012年4月 北里大学病院 勤務
    その後、都内クリニックで研鑽を積む
    2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
    2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務

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