ニキビ治療に使われる抗生物質はどのようなものがあるのでしょうか。

F.Kさん(女性 20代)

抗生物質という言葉は日頃から聞くことが多いと思いますが、簡単にいうと菌を殺したり、増殖を抑える働きをするお薬です。

抗生物質は、皆さん風邪の時などに症状が重くて病院を受診したときに処方されたり、あるいは手術や抜歯の後などに処方されて服用したことがあるという方が多いのではないかと思います。
数々の系統・種類があり、そこで症状を起こしていると推測される菌に有効と思われるものを医師が選択して処方することになります。

ニキビに対して処方される場合は、ニキビを引き起こすと言われる「アクネ菌」に対して効果のあるお薬を処方することになります。

Contents

    ニキビに処方される抗生物質はどんな種類がある?

    ・マクロライド系
    ニキビ治療に使用される代表的な系統の抗生物質です。
    このマクロライド系が選択される理由としては、ニキビに対して抗生物質を内服する場合、例えば風邪などで服用するよりも少し長い間飲むことになる場合が多いので、副作用が出にくい、というのも理由の一つです。

    ・テトラサイクリン系
    マクロライド系の生物質で効果が少ない、あるいは重症のニキビである場合は、この抗生物質が処方される場合があるようです。
    この「テトラサイクリン系」の抗生物質をニキビ治療に用いると、確かに治療効果は高いと考えられていますが、色素沈着などの副作用の恐れがあるため長期に渡り服用することはあまりお勧めできません。

    妊婦は使えない?副作用の心配は?

    抗生物質を内服すると、確かに身体の内部から全身性に効果があるので、即効性や広範囲に及ぶ効果は期待できますが、もちろんお薬により副作用が出現する可能性もあります。

    また、妊婦さんなどは服用できない場合もありますので、薬を新たに処方してもらう場合はもちろんのこと、服用期間中に何らかの変化があった場合にはすぐに処方医に連絡して指示を仰ぐことが大切です。

    抗生物質には塗り薬と飲み薬がある

    内服の抗生物質のお話をしてきましたが、皮膚科では内服だけでなく、外用の抗生物質を処方される場合もあります。

    ニューキノロン系、あるいはリンコマイシン系の抗生物質を含む、ローションやクリーム、ゲル製剤などが一般的に使われているようです。
    外用薬と内服を併用して治療を行う場合もありますが、必ず指示通り服用・塗布するようにしましょう。

    ニキビがひどい場合は迷わず皮膚科へ

    ニキビは無理やり潰したりすると後々まで跡が残り、跡かくしに苦労するのも嫌なものです。

    洗顔と保湿をベースとしたホームケアも効果があることは多いですが、なかなか状態が良くならなかったり、赤く腫れあがったり化膿してしまったというような場合は、やはりプロフェッショナルの手を借りることも大切です。

    スキンケアに関しても、時々思い違いをしている患者さんもいらっしゃるので一度、皮膚科専門医で正しいケア方法を指導してもらうのもお勧めです。

    医師監修
    オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
    経歴
    2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
    2012年4月 北里大学病院 勤務
    その後、都内クリニックで研鑽を積む
    2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
    2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務

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