
赤ら顔とニキビは関係があるのでしょうか。
G.Tさん(女性 20代)
中には、遺伝的に赤ら顔の方もいらっしゃいます。遺伝的に赤ら顔である方以外、適切なスキンケアを行えば、赤ら顏は改善することができるのです。
それでは、赤ら顔の種類について、お話したいと思います。赤ら顔の原因、タイプは、以下のように分けられます。
1. ニキビ、ニキビ跡が原因
赤ら顔とニキビの関係には、色素沈着が挙げられます。ニキビの炎症や、ニキビ跡の色素沈着によって、肌が赤っぽく見えてしまうことがあります。
ニキビによる色素沈着による赤ら顔は、一度だけニキビができて、すぐに治るような方ではなく、どちらかというと慢性的にニキビができてしまう方に多く見受けられます。ニキビが慢性的にできていると、赤く炎症を起こした状態が長期間続き、肌に色素が沈着してしまうのです。
しかし、ニキビや、ニキビ跡による赤ら顔も、お肌の状態によって適したスキンケアを行えば改善は可能です。
2. 脂漏性皮膚炎が原因
皮脂が過剰に分泌されてしまうと、肌が炎症を起こしてしまったことによる毛穴の赤みが、赤ら顔となってしまいます。この症状は主に皮脂が過剰に分泌されやすい脂性肌のタイプの方が発生しやすいと言われています。肌がベタつきやすい、という方は要注意ですね。
そもそも、脂漏性皮膚炎の主な原因は、皮脂の過剰な分泌によるものです。必要以上の皮脂が肌に分泌されることにより、その余分な皮脂が肌を刺激し、炎症を起こしてしまうのです。前述の通り脂性肌の方が起こりやすいのですが、食生活に大きく左右されることも分かっており、日常的に脂っこい物や、甘い物を過度に摂取すると、過剰な皮脂分泌に繋がってしまい、赤ら顔となってしまいます。
このタイプの方は、肌質が大きく関わっているため、なかなか完治させることは難しいといわれています。しかし、適切なスキンケアを行えば、予防や改善を行う事は可能です。
3. 肌荒れが原因
このような赤ら顔は、主に、肌の乾燥が目立っていたり、敏感肌なかたが発症しやすいと言われています。肌がカサカサする、肌がかぶれる、肌の皮がむけてしまう…などといった、肌のトラブルが肌を過敏にさせてしまい、炎症を起こしてしまうのです。この炎症が赤ら顏の原因になります。
肌の潤いが足りなかったり、季節、気温、紫外線などの外気の状態の影響で、肌が過度に乾燥してしまうと、本来必要な水分と油分も少なくなってしまいます。そのため、肌を外的な刺激から守る役割を担っている皮膚のバリア機能も低下してしまいます。そうすると、紫外線などの外からの刺激や、服やタオルなどが肌に触れた時の摩擦などにより、いつも以上に肌が刺激を感じやすくなってしまうのです。
そして、肌のヒリつき、赤みが目立ってきたり、肌のかぶれが出てくるようになります。肌荒れによる赤ら顔の症状には、まずは肌の状態を整えることから始めると良いでしょう。肌に必要な水分と油分を十分に与え、きちんとしたスキンケアを行うことで改善も可能です。
4. 遺伝が原因
遺伝が原因で赤ら顔になってしまう方もいらっしゃいます。赤ら顔の原因が遺伝によるものの場合、生まれもった体質ですので原因を特定することがなかなか難しいとされています。スキンケアによる症状の改善は難しいと言われていますが、歳を重ねていくと、症状が緩和されることもあります。
このように、赤ら顔の原因は様々であり、その原因によって予防法や治療法は異なります。このことをきちんと理解した上で、スキンケアを行っていき、赤ら顔が改善できるようにしたいものですね。
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医師監修
アクネクリニック 新宿院院長
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- 経歴
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2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
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