まぶたのニキビの原因と対策【医師監修】
まぶたに白い点々ができたことがある方はいませんか?じつはこれもニキビなのです。放っておくと、黒くなったり、赤みを帯びたりして痛みを伴うこともあります。 そんなニキビを治すためには、原因把握や適切な対策が必要です。ここでは、まぶたのニキビに特有の原因や予防法などについてお話しします。

まぶたにニキビ?原因と治療法は?
ニキビってどうやってできるの?

そもそもニキビとは、皮膚の表面にある毛根が、皮脂で詰まってしまうことにより発生します。洗顔やクレンジングの際の洗い残し、紫外線など、肌への刺激がダメージとなり、新陳代謝がうまく行われず異常な角質ができてしまい、毛穴の詰まりが起こるのです。
こうして硬くなった皮膚の表面では、毛根の中にある皮脂腺から分泌された皮脂がうまく排泄されず詰まって、白いニキビが作られます。
この皮脂が多く分泌された所に菌が繁殖すると、赤く腫れ、痛みや膿を伴います。このような状態ではニキビが周囲の正常な皮膚を破壊して広がろうとするので、ニキビの跡が残ってしまう可能性があります。
まぶたのニキビ特有の原因とは?
まぶたは、アイライナーやマスカラ、ファンデーションの刺激を受けやすい場所ですし、クレンジングをしっかりしないと洗い残してしまうこともあります。
また、ストレスや睡眠不足があると、皮膚の新陳代謝が低下してニキビができやすくなります。さらに、まぶたを触ってしまうとそれが刺激になってしまうこともあります。
一方で、皮膚が薄いのでニキビが大きくなるとすぐにものもらいのようになってしまいます。
目元のメイクはしたい!自分でできるケア・予防は?
まず、肌へのダメージを防ぐことが第一です。アイライナーやファンデーション、マスカラなどはしっかりクレンジングを行って落としましょう。ただし、ニキビは皮脂の詰まりにより起こってはいるものの、力まかせにごしごし洗いすぎるとかえって肌にダメージを与えてしまうことになりますので、力を入れすぎず、優しく洗うことを心がけてください。
目元を洗う際は、メイクをしている場合は目元専用のリムーバーを使用し、泡立てた洗顔料で優しく洗ってください。肌への刺激を極力抑えるため、洗い流す時はぬるま湯にしましょう。
ニキビができてしまったら、その部分のお化粧はできるだけ避けて、また髪型もまぶたの所にかからないよう調節しましょう。
薬による治療も視野に入れて!

市販の傷薬やニキビ用の薬を塗ることもしばしばありますが、眼に入ると危険なものもありますので、できればローションタイプではなく軟膏タイプのものを選んでください。
まぶたの皮膚は薄いので、薬剤師さんにアドバイスをもらっても良いでしょう。赤くなってしまったり、大きくなってきたようであれば跡が残る前に皮膚科を受診しましょう。
医師が処方する薬としては、
- ・アクネ菌に対する対策としての抗生物質
- ・皮膚の乾燥を防ぎバリア機能を高める保湿剤
などがあります。
跡が残ってしまった場合には美容皮膚科などでピーリングやレーザー治療をすることもあります。
目元の治療は他の部位に比べて特に注意が必要です。極力個人の判断ではなく、医師の診察を受けて早めに正しい治療を受けましょう。
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医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院直子医師
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- 経歴
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2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務

まぶたのニキビは化粧品が落ち切っていないなど、清潔な状態が保てていないことが主な原因となります。泡立てた石鹸で優しく洗う、洗いすぎない、きちんと石鹸を洗い流す、保湿剤や乳液などを用いる、などに気を付けて肌を正常に保つ努力をすることで、皮膚へのダメージを抑えましょう。 赤みを伴ったりするようであれば、跡になってしまう前に専門の医療機関を受診すると良いでしょう。