顔のニキビの原因と対策【医師監修】

ニキビができてしまうと一番困る場所といえば顔ではないでしょうか。どうしても目立ってしまい、お化粧で隠すのにも限界がありますよね。では、ニキビができないようにするためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。また、早く治すのにはどのような治療を受けたら良いのでしょう。 ここではお家でのケアや病院での治療について解説していきます。

 

顔にニキビができてしまう原因と対策は? 

ニキビができるのは皮脂の分泌が増えるせい?

ニキビは、皮脂の分泌が増えて毛穴の出口が硬くなり、皮脂や肌の老廃物が毛穴に溜まりやすくなることによりできます。毛穴が塞がれると、皮膚の常在菌であるアクネ菌が異常増殖して炎症を起こし、赤くなり、かゆみや痛みも伴うこともあります。

炎症が悪化すると毛穴の壁が壊されて、中に詰まっていた、皮脂や皮膚の老廃物が漏れだして、さらに奥の方まで炎症を起こします。
中にはしこりのような状態になり、中心に黄色い膿のようなものが溜まることもあるのです。

顔ニキビができてしまう6つの原因は?

1.皮脂の増加

脂質が多く高カロリーな食事は、皮脂の分泌を高め、ニキビの原因となります。

2.ホルモンの影響

ホルモンは毛穴の出口を硬くする働きがあり、ニキビの原因となります。生理前や思春期にニキビができやすいことや、睡眠不足などの生活の乱れている時にできやすいというのは、ホルモンバランスの乱れによるものと考えられます。ホルモンの影響によるニキビは顎にできやすく、男性にも多くみられます。

3.化粧品や日焼け止めなどの負担

化粧品や日焼け止めなどをきちんと落とさないで寝てしまったり、毛穴がふさがれた状態が続いたりすると、ニキビができやすくなります。

4.髪の毛や産毛

髪の毛や産毛で覆われている生え際や耳周りなどは、皮脂が溜まりやすい部分であり、ニキビができやすい場所です。

5.寝具の不衛生

寝ている時、直接肌に触れるシーツや枕が不衛生であると、ニキビができやすくなります。例えば、右側を下にして寝るクセがある場合、右側だけにニキビがみられる、ということもありうるのです。

6.無意識に顔を触るクセ

フェイスラインなど、無意識に手で触ってしまい、不衛生にしてしまうとニキビができやすくなります。

お家でできるケアは?

1.洗顔で肌を清潔に保つ

1日数回程度、肌を傷つけないようにやさしく洗顔しましょう。メイクや日焼け止めをしたまま寝てしまうとニキビができやすくなりますので、きちんと落としましょう。クレンジングが残ること、これもニキビの原因となりますので、クレンジング後も洗顔しましょう。

2.保湿をしっかりとする

保湿をすることはニキビ予防につながります。保湿のための化粧水などは「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれている、ニキビ肌用のものを使用するのもお勧めです。

3.脂質やカロリーは少なめで、緑黄色野菜をとる

ニキビの原因となる脂質が多い食べ物や高カロリーな食事は控えましょう。ビタミンが豊富な緑黄色野菜や、繊維が豊富な食物を食べて、便秘を解消することも効果的です。

4.生活習慣を見直す

睡眠時間は足りているでしょうか。ストレスを溜め込んで無理をされてはいないでしょうか。規則正しい生活に十分な睡眠が不可欠であり、ストレスはできる限り解消しましょう。

5.刺激から守る

ニキビができている時は、脱毛などの負担がかかることは控えましょう。しかし、産毛などが濃くて汗が溜まりやすい方の場合は、処理をすることで、ニキビ予防に繋がる可能性がありますので、肌の調子が良い時に処理をされるのも一つの方法と言えるでしょう。
また、無意識に顔周りを触るクセがある方は気を付けましょう。

6.顔に触れるものを清潔に保つ

前髪や、寝具など顔に直接触れるものが不衛生だとニキビもできやすくなります。毎日シャンプーをして髪を清潔にし、寝具も常に洗濯をして清潔にしましょう。

ニキビは病院で治療したほうがいい?どんな薬が処方される?

アダパレン(ディフェリン)という塗り薬が現在のニキビ治療の中心となっています。毛穴を塞ぐ角質に作用する働きがあります。
しかし、赤く腫れていたり、炎症が強かったりする場合は、これだけで改善するのが難しいため、抗菌薬の飲み薬や塗り薬を併用することが多いです。非ステロイド系抗炎症薬なども炎症を抑えるのに使わることもあります。

また、欧米では既にニキビ治療で広く使われており、近年日本でも保険適応となった過酸化ベンゾイルという塗り薬もあります。酸化作用によりアクネ菌の増殖をおさえ、硬くなった角質をはがす効果をもっています。

保険適応外の治療としてはケミカルピーリングやレーザー治療が一般的でしたが、最近では新しく様々な治療方法が出てきました。
選択肢が増えたことでそれぞれの肌の状態や希望に合わせて治療を行うことが可能になったので、早い段階で皮膚科を受診することをおすすめします。

医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務
まとめ

ニキビが悪化すると腫れてしまったり、ニキビ跡が残ってしまうことがあります。何度も鏡をのぞきこんだり、外出するのも嫌になってしまったりして、気分が落ち込んでしまいますよね。 病院などの機関へわざわざ行くのは面倒と感じる方もいらっしゃるかとは思いますが、思い切って治療を受けて早く治せば、悩む時間も短くなります。ニキビの治療はとても進歩しているので、あきらめないで、必要であれば是非とも治療を受けてください。

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