黄ニキビの原因と対策【医師監修】

黄色く膿を持った“黄ニキビ”は、目立ち痛みもあるために、非常に厄介な存在です。黄ニキビとはどのような状態で何故できるのか、できてしまったらどう対処すれば良いのかを、ニキビの予防法とともに見ていきましょう。

 

見つけると潰したくなる黄色ニキビ!原因と対処法は?

膿を持った黄ニキビはニキビの最終形だった?

黄ニキビとは、化膿して膿(うみ)をもったニキビです。


ニキビは、

  • ・白ニキビ(皮脂が毛穴に詰まった状態)
  • ・黒ニキビ(毛穴に詰まった皮脂が酸化で黒ずむ)
  • ・赤ニキビ(炎症が始まった状態)
  • ・黄ニキビ(菌の死骸が膿となった状態)

の順に症状が進むのが一般的。黄ニキビは、かなり症状が進行した状態だといえます。 黄ニキビの段階では、一般的なニキビの原因菌であるアクネ菌の他に、黄色ブドウ球菌もニキビに入り込み増殖します。
そのため、早めに治療をしなければ炎症が一気に悪化してしまう可能性も。
さらに、長期化すると痕になってしまうこともあるので、注意が必要です。
また、黄ニキビを潰すと、多くの場合えぐれたように凹んだ痕になるため、自分で弄らないようにしましょう。

どうして黄色ニキビができるの?原因はニキビの悪化による真皮の炎症

皮脂の分泌が増えて毛穴の出口が硬くなり、皮脂が毛穴にたまることでできるニキビ。皮脂が増えたり、毛穴の出口が硬くなったりするのは、ホルモンが関係しています。
生理前や思春期のほか、生活のリズムが乱れている時などは、ホルモンバランスが崩れるためニキビができやすいのです。

ニキビが更に悪化すると、皮膚の常在菌であるアクネ菌が異常増殖し、炎症を起こします。そこから更に症状が進行すると、毛穴の壁が壊れ、皮脂や角質などの内容物が周囲に漏れ出し、炎症は真皮層に達します。これが、黄ニキビと呼ばれる状態です。

すぐにできる10のニキビケアと予防の方法!

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  • ・高脂質・高カロリーな食事を控える
    動物性脂肪や糖質は、皮脂の分泌を増加させる可能性があります。摂りすぎに注意しましょう。

  • ・ビタミン・食物繊維をしっかり摂る
    肌の生成を促すビタミンAや抗酸化作用が高いビタミンC、Eは、肌のためにしっかりと摂りたい栄養素。便秘で毒素を溜め込んでしまわないために、食物繊維を摂ることも大切です。

  • ・化粧品はノンコメドジェニックテスト済のものを使用する
    ノンコメドジェニックとは、アクネ菌の養分になりにくい油分を用いた化粧品のことです。化粧品の油分によりニキビが誘発されるのを防ぐ効果が期待できます。

  • ・クレンジングの後は洗顔をする
    肌に残ったクレンジング剤が毛穴詰まりを引き起こすことがあるため、洗顔でしっかりと洗い流してください。

  • ・洗顔は1日2回、丁寧にすれば充分
    過剰な洗顔は肌に刺激を与え、肌が本来持つバリア機能を損なってしまう可能性があります。

  • ・洗顔の際はニキビを潰さないようにする
    洗顔をするときは、ニキビを傷つけないよう、良く立てた泡で優しく洗いましょう。

  • ・ニキビが潰れてしまった場合は清潔に保つ
    傷口から雑菌が入ってしまわないように、潰れた痕は清潔に保ちましょう。

  • ・ニキビ肌用の化粧水などを使って適度な保湿をする
    洗顔後は、角質層の水分が蒸発して肌が乾燥しがちです。洗顔した後の保湿ケアは怠らないようにしましょう。

  • ・できる限りストレスをためない
    ストレスを感じると男性ホルモンやノルアドレナリンが増加し、皮脂の分泌が増加し、ニキビの原因となります。

  • ・睡眠をしっかりとる
    肌の新陳代謝は睡眠中に活発に行われるため、睡眠が不足すると、肌の治癒や再生が滞ってしまう恐れがあります。

病院で黄ニキビを治療する方法にはどんなものがあるの?

黄ニキビとは、炎症性のニキビが進行し、膿をもって化膿した状態です。
黄ニキビまで進行すると、患部の周囲にまで炎症が広がり、周囲の皮膚組織が破棄されてしまいます。

黄ニキビを治療するためには、必ず専門機関でのカウンセリングをまず行ってください。
セルフケアで治そうとするとかえってニキビが悪化したり、ニキビ跡になって肌に残る可能性が高くなります。

当院の黄ニキビ治療法は、ニキビの原因となる皮脂腺を専用機器を用いて破壊することでニキビの発生と進行を強制的に止める「アグネス」をおすすめしています。
また、患部に溜まったニキビの芯(面皰(めんぽう))を排出してニキビの進行を一時的にさせる「面皰圧出」や、プラズマの照射によって美肌薬剤を効率良く浸透させてニキビを改善していく痛みの少ないニキビ治療「プラズマシャワー」など、患者さまの症状に合わせた多数のメニューをご用意しています。

黄ニキビが悪化しないよう
お早めにカウンセリングへお越しください。

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医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務
まとめ

黄ニキビは、痛みを伴ったり痕が残ったりと非常に厄介です。黄ニキビに悩まされないためには、生活習慣を見直して、ニキビの予防に務めることが大切です。 もしもニキビができてしまったら、黄ニキビになる前に、専門の皮膚科などで早めの治療を心がけましょう。

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