赤ニキビの原因と対策【医師監修】

ニキビにも色々種類がありますが、中でも痛みのある「赤ニキビ」は本当にイヤなものですよね。 痛みがあって、大きめのものだと熱感を感じる方もいます。早く治そうと焦るあまり、自己流のケアで却って悪化させてしまうこともあるのがこの赤ニキビです。 処置を誤ると、最悪お肌にニキビ跡が残ってしまうこともあるので、早めに正しい処置をして、出来るだけサッと治してしまいましょう。

 

痛い赤ニキビ!原因と治療法

赤ニキビは普通のニキビと何が違うの?

赤ニキビは、毛穴が何らかの物質によって詰まって、出口がなくなってふくれてしまったに過ぎない白ニキビとは異なり、毛穴に角質や皮脂、老廃物がたまって詰まってしまった所に、アクネ菌が繁殖して炎症を起こしたもの、ということができます。
アクネ菌はとかく悪者扱いされがちな菌ですが、実はニキビ知らずの人の肌にも普段から存在する常在菌です。

アクネ菌は普段は肌を弱酸性に保つ働きがあり、他の菌とのバランスが適切であれば、むしろ肌の役に立ってくれているのですが、皮脂分泌が過剰になるとそれをエサとして大量に繁殖してしまいます。
このアクネ菌の大量繁殖を抑えようとして、肌に炎症が起こりつらい痛みやかゆみが起こってしまうと考えられています。

一度できた赤ニキビは治りにくい?

一旦赤ニキビが出来てしまうと、なかなか治りにくく、多くの赤ニキビが集まって出来てしまうケースも多くみられます。 こうなると、見た目にもいかにも痛々しい感じになり、女性であればお化粧も満足にできなくなってしまうという大きな問題があります。

また、赤ニキビは、人によってはなかなか治りにくく、炎症がひどくなってしまったり長引かせるといわゆるクレーターのような、後々まで残る傷跡になってしまう可能性もあるのです。

この最悪の事態を避けるためには、アクネ菌の大好きなエサである皮脂を増やし過ぎない心がけが必要になるでしょう。

自宅で出来る赤ニキビ対策&ケア!

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赤ニキビは前述の通り、なかなか厄介なタイプのニキビですから、自宅でケアをする場合には細心の注意を払って行う必要があります。

まず、私たちが赤ニキビが出来てしまったときに思わずやりがちなのが、指先で何気なくいじってしまうこと。

痛みやかゆみがあってつい気になると、無意識のうちに手をやってしまいがちですが、ただでさえ炎症を起こして敏感になっている赤ニキビに刺激を加えたり、傷をつけたりすると、更に炎症をひどくしたり、悪くすると傷をつけて、そこからまた別の菌の感染を起こしてしまう恐れもあります。

もちろん、自分で爪で傷をつけたり、つぶして治そうとするのもNGです。

また、よくニキビになると皮脂を落としたいから、と洗浄力の強い石鹸石けんでごしごし顔を洗う方がいますが、これも間違ったニキビケアといえるでしょう。
出来るだけ刺激の少ない、できれば無香料の皮脂を取りすぎない石鹸でそっと顔を洗い、しっかりすすぎを行って、肌質に合った化粧水で保湿を行うのが正解です。

赤ニキビは病院でも治療可能?

赤ニキビは既にある意味こじれたニキビですから、自己流であまり長引かせず、早めに皮膚科で治療を受けることは、好ましい結果を生む場合が多いでしょう。

皮膚科では、抗生物質のお薬を処方することで、赤ニキビの炎症の元になっているアクネ菌の繁殖を抑える治療を行うことが比較的多いです。この目的で用いられるお薬には色々な種類がありますが、マクロライド系、テトラサイクリン系とよばれる抗生物質がよく用いられるようです。また、抗生物質の塗り薬、軟膏やクリームなどもよく処方されます。

行われる処置としては、赤ニキビに小さな穴をあけて毛穴を詰まらせている中身を絞りだす面皰圧出やケミカルピーリングなどもあります。

最近ではニキビ治療に特化した皮膚科も多く、様々な治療方法の中から個人の状態や希望に合わせて選択することが可能です。
いずれにしてもこの状態のニキビを自己流で治療することは跡が残ることにもなりかねません。できるだけ早く医師の元で正しい治療を受けましょう。

医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務
まとめ

赤ニキビは目立つことから、どうしても私たちは人から見えないようにお化粧の際にコンシーラーを用いたり、おでこに出来た赤ニキビなら前髪で覆うようにしたりして、隠してしまいがちです。 気持ちは十分理解できますが、こうした行動は赤ニキビに余分な刺激を与えることになり、赤ニキビの治りを悪くしてしまったり、周囲に広げてしまったりする原因になることがあります。 体質的なものはあるとしても、赤ニキビは正しいケアをすることで多くの場合、改善が見られるものです。あきらめずに基本を大切に改善に取り組むことが、結局はニキビのない肌を手に入れる近道となるでしょう。

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