普通肌のニキビの原因と対策【医師監修】
ニキビにお悩みの方は大人でも、結構多いものですね。ところで、ニキビが出来やすい肌というと、どんな肌を思い浮かべますか?やはり、オイリー肌や、敏感肌、というイメージが多くの方にあると思います。しかし、実は普通肌の方にもニキビが出来ることはよくあるのです。 今回は比較的ニキビになりにくいと思われがちな普通肌のニキビについて解説していきます。

普通肌はニキビができにくい?それでもできてしまう原因は?
普通肌のニキビはスキンケア不足が問題?

普通肌は、乾燥もしていなければオイリーでもない肌質は肌の健康の決め手となる水分と油分のバランスがよく、比較的トラブルが少ない肌質として知られています。シワやくすみ、化粧の油浮きなども少なく、人から羨まれる肌質とも言えるでしょう。
しかしそんな普通肌の方にどうしてニキビが出来てしまうのかというと、スキンケア、つまり洗顔や保湿、化粧品などに問題がある場合が結構多くあるようです。
普通肌のニキビの具体的な原因とは?
先述したように、正しくないスキンケアが原因であることが少なくないのですが、具体的には次のようなことが挙げられます。
1.クレンジング剤や洗顔料が肌に合っていない&方法が適切でない

- ・ソープの泡立ちが不十分で、汚れがきちんと取れていない
- ・お肌をこすって無理な力をかけてしまっている
- ・すすぎが不十分で化粧品やその他の汚れ、クレンジング剤や洗顔料がお肌に残ってしまっている
- ・夜、帰宅して疲れ切っていて洗顔せずに寝てしまう
といったことがあると、ニキビは非常にできやすくなります。
2.化粧水やクリームなどの基礎化粧品が肌に合っていない

成分が合っていなかったり、油分が非常に強いリッチなタイプのものであったりするとニキビの原因になることがあります。保湿はスキンケアの大きなポイントになりますから、肌に合ったものをしっかり選んで、きちんと朝夕保湿してあげましょう。
3.メイクアップ用品が肌に合っていない

メイクアップ用品は、お肌に直接密着するものでありながら、好みの色や質感などの要素のみで選んではいませんか?あまり肌の自然な呼吸を妨げるような濃いお化粧や、長時間お化粧したままにしておくことは肌に良くありません。
休みの日はスキンケアと軽い日焼け止めのみで過ごすなど、時には肌にも休暇をあげましょう。
普通肌のニキビはスキンケア見直しのチャンス!
普通肌の方に普段は出来ないニキビが出来てしまったら、まずはご自身のスキンケアや肌環境を見直してみましょう。
- ・最近、変えた基礎化粧品やメイクアップ用品はないか?
- ・洗顔やクレンジングは適切だったか?
- ・あるいは食事の栄養バランスが偏っていたり、極端に寝不足やストレスが溜まったりしていないか?
これらの中に思い当たるものがあり、お肌の状態が良かった頃の習慣に戻したり、変化させたりすることがご自身で出来るものがあれば、ぜひそうしてみることをお勧めします。
また、女性の場合はニキビのできやすさを含めた肌の状態は生理周期によって大きく変わることがあるので、もし一か月の一定の時期にニキビが出来やすい、といったことがあるのであれば、ホルモンに関連したものである場合もありますので、その時期だけ基礎化粧品を敏感肌用のものに変えてみる、といった対策が功を奏することもあります。
自宅ケアだけでニキビがよくならなかったら?
ご自宅で出来るケアをしばらく続けてみて、それでもやっぱりよくならなかったら、やはり皮膚科などを受診して専門的な治療を受けるべきでしょう。あまりに長い間ニキビを放置しておくと、炎症を起こし、最悪の場合、後々まで跡が残ってしまうような傷を作ってしまうこともあります。大切なお肌のこと、「たかがニキビくらい」と軽視することなく早め早めに手を打つことをお勧めします。
-
医師監修
アクネクリニック 新宿院院長
-
- 経歴
-
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる

普通肌の方は、元々「お肌がきれい」と褒められることも多く、ご自身でも肌質に特に不満はない、という方が多いのではないかと思います。それだけに、一旦自慢の肌にニキビが出来て、どんどん増えたり、大きくなってしまったりしたら、大きなショックを受けてしまう方も多いのではないでしょうか。 とはいえ、ニキビは適切なケアをすれば多くはきちんと治る「皮膚疾患」です。 繰り返しになりますが、生活習慣を整え、皮膚の保清、保湿を心がけることで良くなることが多いですから、日ごろから気を付けていきたいですね。