抗生物質でニキビを治す【医師監修】

ニキビができると、少しでも早く治そうとするあまり間違った対処をしてしまいがちです。
しかし間違ったニキビケアは症状を悪化させるばかりか、肌組織に深刻なダメージを与えて痕を残してしまう可能性があります。
なかなか治らないニキビには抗生物質が効果的である場合がありますので、今回は抗生物質によるニキビの治療について詳しく解説します。

 

ニキビを早くキレイに治したい!それなら抗生物質による治療がおすすめ?

ニキビができるのはどうして?そのメカニズムについて解説

ニキビができる主な原因は、毛穴に詰まった角栓です。
全身の皮膚には毛根を包む毛包(もうほう)という組織があり、そこには、皮脂を分泌する皮脂腺が付属しています。

皮脂にはお肌を外部の刺激や乾燥から守る役割があるのですが、男性ホルモンの働きが活発になると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。そして皮脂の分泌量が増加すると肌表面の角質層が厚くなり、毛穴が塞がれます。
すると皮脂腺から分泌される皮脂が排出されにくくなって毛包に溜まり、ニキビの原因の第一歩である面靤(めんぽう)という状態になります。
そしてこの面靤が、「白ニキビ」や「黒ニキビ」へと進行していくのです。

アクネ菌が繁殖することでさらに悪化

わたしたちの皮膚には、「アクネ菌」という常在菌が存在しています。
このアクネ菌は皮脂をエサとして成長するのですが、アクネ菌が皮脂を分解する際にできる「脂肪酸」は、肌の炎症を引き起こすことがあります。また炎症が悪化すると、患部に膿が溜まってきます。
これがいわゆる「赤ニキビ(炎症性ニキビ)」という状態で、間違った対処をしていると、なかなか治らない皮膚の凹凸ができてしまう可能性があります。

症状が軽いニキビに使える薬とそのデメリットについて

ニキビのお薬は、「毛穴に詰まった角栓を除去するお薬」と「抗生物質」の2種類に分けられます。

症状が軽いニキビに効果的なお薬

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毛穴が詰まって白くなっている段階の、症状が軽いニキビに対しては、毛穴詰まりを改善する塗り薬が効果的です。
というのもこの種のお薬には毛穴周辺の角化異常を抑えて毛穴詰まりを改善する作用があるため、ニキビの進行を予防・抑制する効果が期待できるのです。

このお薬はまた、抗生物質によるニキビ治療に併用されたり、炎症性ニキビの症状が改善した後に、維持療法として継続的に使用されたりすることもあります。

お薬を使用する際の注意点

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毛穴詰まりを改善するお薬を使用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • ・使用中はお肌が乾燥しやすくなるため、しっかり保湿をする
  • ・使用量を必ず守る
  • ・刺激感や痒みなど、副作用が疑われる症状が出た場合は使用を中止する
  • ・妊婦さん、あるいは妊娠の可能性のある女性は使えない
  • ・粘膜につかないようにする

 

中等症~重症のニキビには抗生物質が効果的!

もうひとつのお薬である抗生物質は、中等症~重症のニキビ治療に効果的です。
ニキビ治療に用いられる抗生物質には外用薬と内服薬の2種類があり、

外用薬では、

  • ・クリンダマイシンリン酸エステル(ダラシンT)
  • ・ナジフロキサシン(アクアチム)

が主流となっています。

炎症性ニキビの原因は、アクネ菌が繁殖して脂肪酸をつくりだすことです。そのため症状を改善するには、その原因であるアクネ菌の活動を抑制しなければなりません。

この点、クリンダマイシンリン酸エステルやナジフロキサシンには、アクネ菌に対する抗菌作用があります。そのためこれらの外用薬を患部に塗れば、ニキビの根本的な原因を解決し、症状を改善する効果が期待できるのです。

外用薬は皮膚のみに効くため、内服薬に比べて副作用は少ないのですが、使用する際は以下のような点に注意しましょう。

  • ・4週間をめどに効果が認められない場合は中止する
  • ・アトピー性体質の人は、慎重に使用する
  • ・皮膚の刺激感が出ることがある

 

ニキビ治療には内服薬が使われることもある?気になるデメリットは?

ニキビ治療に用いられる内服薬には、

  • ・ミノマイシン
  • ・ロキシスロマイシン(ルリッド)
  • ・ファロペネムナトリウム水和物(ファロム)
  • ・レボフロキサシン(クラビット)

などがあります。

これらのお薬にはアクネ菌を退治したり、脂肪酸をつくるリパーゼの働きを抑制したりする作用があります。重症のニキビには外用薬だけでなく内服薬も併用することで、より高い効果が期待できます。

ただし上記の内服薬を使った治療には、以下のようなデメリットもあります。

  • ・ルリッドは、喘息薬や偏頭痛薬、抗凝血薬との飲み合わせが悪い場合がある。
  • ・ファロペネムナトリウム水和物は、利尿薬や抗てんかん薬との飲み合わせが悪い場合がある。
  • ・授乳婦さんや妊婦さん及び妊娠の可能性のある方、小児は使用することができない。

飲み薬は外用薬とは異なり、全身に作用します。そのため下痢や特殊な腸炎、不整脈、肝障害、てんかん発作など様々な副作用がまれに起きる可能性があり、外用薬に比べて慎重に使用する必要があります。

【医師監修】東京アクネクリニック 朝本院長

まとめ

ニキビの治療薬には症状の程度に合わせていくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。医療機関で処方されるお薬は市販薬等よりも確実ですし、お肌の状態に合わせて使うお薬を医師に選定してもらうこともできます。
ニキビが気になるときは自己判断をせず、皮膚科などの医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

東京アクネクリニック:何度も繰り返すニキビ、原因は皮脂腺にありました。

ニキビのお悩みQ&A

ニキビの症状は人によって様々。ここでは多くニキビに悩む方のQ&Aを集めました。

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