過酸化ベンゾイル製剤でニキビを治す【医師監修】

医学の進歩は本当に日進月歩であり、今までは容易に治らなかった病気も次々に効果的な治療法が発見され、実用化されています。ここでは、ニキビの新しい治療法として注目を集めている過酸化ベンゾイル製剤による治療について解説します。

 

「過酸化ベンゾイル製剤」によるニキビ治療とは?

過酸化ベンゾイル製剤って何?どこで手に入るの?

過酸化ベンゾイル製剤とは、2014年に日本でも保険適用となった医薬品で、ニキビに用いられるお薬です。有効成分は、「過酸化ベンゾイル」という物質で、作用はニキビの原因菌となるアクネ菌に対して、菌を構成する物質を酸化させることにより、抗菌作用を発揮すると考えられています。
また、通常の抗生剤などとは異なる作用機序でアクネ菌に働くことから、問題となっている耐性菌も生じにくいと考えられています。

また、加えて注目すべきなのは、毛穴に詰まることでニキビの原因となる皮脂や老廃物、細菌の塊である「角栓」を融解し、毛穴の詰まりを初期のうちに改善してくれる、という性質もあるので、ニキビ治療には好ましい特性をいくつも備えた薬剤ということができるでしょう。諸外国では半世紀以上の歴史を持つお薬であり、ごく一般的にニキビ治療に用いられています。

保険適応で、1,000円以下で手に入る

日本で承認されている製剤は、ゲル状のものです。ニキビのある部分に塗ることで効果を表します。先述のように保険適応されており、健康保険を使うと、例えば3割負担なら一本当たり600円以下の薬価になっています(皮膚科の初診料や診察料などはもちろん別途かかります)。
ニキビ用の化粧品などは比較的高価なものも多いですから、これでもし長年の悩みのニキビが良くなるのなら、決して高くはないのではないでしょうか。

過酸化ベンゾイル製剤を用いたニキビ治療の4つのメリットは?

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1.効果が得られやすい

過酸化ベンゾイル製剤を用いたニキビ治療はしっかり効果が得られることの多い治療法だと言えます。

2.手軽に行える

例えばレーザーによる治療などに比べると外用薬のみの治療ですから、気持ちの上でも楽に受けられる方は多いのではないでしょうか。

3.安価である

費用の点でも、それほど高価ではなく、長年ニキビに悩んでいる方であれば、多くの方は「このくらいはニキビ治療にかけてもいい!」と思える範囲の値段と言えますね。

4.これまでにない薬

従来のニキビ治療と異なる新しい機序のお薬であることから今まで何を試しても今一つだった方にも、治癒の可能性がある明るいニュースと言えるのではないでしょうか。

デメリットは副作用?

過酸化ベンゾイル製剤は、効果的なニキビの治療薬とは言えますが、他のお薬同様、一定の確率で副作用が出現する可能性があります。

代表的なものとしては、

  • ・皮膚の一部が剥けてしまう
  • ・ゲル製剤を塗った部分にチクチク・ピリピリするような刺激感が出る
  • ・かゆみが出る場合も

などです。

これは、角栓を溶かしだす、というピーリング効果も併せ持つ過酸化ベンゾイル製剤を使用する以上、ある程度は仕方がない副作用ではあります。
通常は初期の短期間で副作用は収まることが多く、局所的に赤みが出たり、乾燥した感じが現れることもあるようです。

【医師監修】東京アクネクリニック 朝本院長

まとめ

ニキビ肌で悩む方に、世界的には50年以上も安全に使用されているという効果的なニキビのお薬が、日本の皮膚科でも処方が受けられるようになったのは本当によい知らせです。
個人輸入などで以前から使用されていた方もいらっしゃるかと思いますが、本来は効果も強い反面、副作用もある程度予想される処方箋を必要とするタイプの医薬品です。今後のトラブルを避けるためにも、副作用や使用上の注意などもありますので、ぜひ医療機関を受診して診察を受けた上で処方を受けるようにしてください。

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