サリチル酸製剤でニキビを治す【医師監修】

あなたはニキビができたとき、どんなケアをしていますか?軽いうちに気づけば、食べ物に気を使ったり、洗顔や保湿を念入りに行うことで良くなる場合もあります。ただ、そうではない頑固なニキビであったり、すぐ治したい、といった時は、やはりお薬を使う場合が多いですよね。
ここではニキビ治療に用いられるお薬の一つ、サリチル酸製剤について説明します。

 

サリチル酸製剤によるニキビ治療について

ニキビに使う外用薬の種類にはどんなものがある?

普段、ニキビのお薬を使用する際、その成分まで気にしている方は少ないかもしれませんが、

  • ・硫黄を含むもの
  • ・ステロイドを含むもの
  • ・抗生物質を含むもの
  • ・過酸化ベンゾイル製剤

といった比較的日本では新しいお薬も含めて、たくさんの種類があります。
それらの中で、「サリチル酸製剤」と呼ばれるお薬があります。

サリチル酸製剤ってどんなもの?

サリチル酸製剤と呼ばれるニキビの治療薬は、サリチル酸ワセリンとも言われ、主に軟膏の形で用いられます。

サリチル酸製剤の作用は、お肌の一番表層にある角質層と呼ばれる部分を軟化させる働きがあります。思春期にできる皮脂の過剰分泌が主な原因となってできるニキビとは異なり、いわゆる大人ニキビは、皮膚の表面にある角質が柔軟さを失い、毛穴に詰まった皮脂やお肌の老廃物、細菌などの塊である角栓が毛穴にがっちり詰まってしまうことにより発生することがあります。
また、乾燥や老化などでお肌の正常なターンオーバーも滞っていると、硬い古い角質のまま、新しい皮膚に入れ替わるスピードもとても遅くなってしまっています。

この状態からサリチル酸製剤を用いて角質を柔らかくし、ニキビの初期の状態である角栓の詰まりをなくすことでニキビを改善する効果が期待できます。また、サリチル酸ワセリンには、さほど強い作用ではありませんが、アクネ菌そのものを殺す働きもありますので、こちらのほうからもニキビの改善効果が期待できますね。

サリチル酸製剤を用いたニキビ治療のメリット&デメリット

サリチル酸製剤を用いた治療のメリットとしては、角質層を柔軟にするという性質に加え、殺菌作用もありますので、比較的幅広いニキビに対応可能だという点が挙げられるでしょう。皮膚科で行われる治療の中では、塗るだけという手軽さもポイントが高いのではないかと思います。

一方、デメリットとしては、肌に対して刺激性があることから、敏感肌の方や乾燥が激しい方など、すでにお肌のバリアが大きく崩れてしまっているような肌の方には向かないでしょう。
また、サリチル酸製剤はケミカルピーリングにも用いられることがあり、赤く腫れたり軽い痛みも出ることが知られています。

全体として、サリチル酸製剤単剤でニキビ治療を行うことはなかなか難しく、他の治療と組みあわせて効果を高めるために行う、といった位置付けの治療法と言えるかもしれません。

サリチル酸製剤によるニキビ治療が適さない人ってどんな人?

サリチル酸製剤を用いたニキビ治療が適さない方としては、先の通り、皮膚に対して刺激性がある薬品であることから、デリケートな肌質の方や薬品でかぶれたり、赤みが出たりしやすい方が挙げられます。

もう一つ特筆すべきこととしては、催奇形性が疑われているため、妊婦さんは使わないほうが良いお薬と言われています。また、妊活中などで妊娠したかも?といった場合も妊娠していないことがはっきりするまで使用しないほうが良いお薬と言えるでしょう。

いずれにしても刺激の強い薬品なので、きちんと皮膚科を受診して医師の判断と指示を仰いだ方が安心ですね。

【医師監修】東京アクネクリニック 朝本院長

まとめ

ニキビができると、私たちはすぐに治したいと焦るあまり、目新しい治療法、口コミやインターネットで話題の治療法などを試しがちですが、どのニキビにもそれぞれ異なる原因や炎症や化膿の有無といった状態があるため、ご自身のニキビの状態をよく把握して治療法を選択していくことが大切です。
皮膚科で診察を受けて、処方薬を使用しての治療であれば、プロの目で選択した治療ということになりますから、その点安心と言えそうですね。

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