皮脂分泌抑制剤でニキビを治す【医師監修】

更新日:2016年7月12日

皆さんはニキビの対処法というとどのようなものを思い浮かべるでしょうか。 洗顔や化粧水によるケア?それとも食事の改善や睡眠時間の確保でしょうか。 何を試してもダメ、という方にも別のアプローチとして、皮脂分泌抑制剤によるニキビ治療があります。

 

ニキビ治療に効果大?脂分泌抑制剤とは

皮脂分泌抑制剤ってどんなもの?

その名の通り、皮脂の分泌を抑えてくれる効果のある薬です。主に皮膚科に受診して処方を受けることになります。

例えば肌に直接塗るものとしては、有効成分として硫黄とカンフルが配合されたローションなどが挙げられます。これは、皮脂を取り除くことに加え、毛穴の余分な角質や汚れを排泄させる効果や血行を促進させる効果があり、使った後に清涼感もあるのでさっぱりする感じもあり、使い心地にも定評があります。

また、それ以外には例えば飲み薬として、ビタミン類、例えばビタミンB2,ビタミンB6、ビタミンCなどや、ホルモンバランスを整えることで皮脂の分泌過剰を抑え、ニキビが出来にくい状態にする薬も使われています。
ホルモンバランスがニキビの原因になっていることがよりはっきりしている場合は、低用量ピルなども用いられることがあるようです。

皮膚科以外でも処方してもらえる?

ニキビは皮膚疾患ですから、これらの薬は基本的には皮膚科での診察の後、処方されることになります。

ただ、女性の場合は、ホルモンバランスがニキビの大きな要因となっているようなケースでは婦人科でほかの症状、例えば月経周期の乱れやホルモンバランスが乱れていることによるほかの症状と合わせてニキビが出現しているような場合は、婦人科で相談し、低用量ピルその他のホルモン剤を処方されることもあるかと思います。

また、美容皮膚科などで処方される場合もあるようですね。

皮脂分泌抑制剤を用いたニキビ治療にはどんなメリットがたくさん!?

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皮脂分泌抑制剤によるニキビ治療のメリットは、何といってもニキビのある、ないにかかわらず、常にベタベタして不快な顔の過剰な皮脂を抑えられるということです。特に、ひどいオイリー肌に長年悩まされているといった方にはお肌がすっきり、サッパリするというだけでも魅力を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、ビタミン剤などであれば、通常副作用なども少ないと考えられ、気持ちの上でも服用に抵抗のない方が多いのではないかと思われます。

イオウとカンフルのローションも肌に合えばとても使い心地が良いという患者さんも多いですし、低用量ピルなどもニキビと同時に生理痛や月経前緊張症候群などに悩まされている方にとっては、うまく身体に合えば一石二鳥とも言える治療法ですね。

皮脂分泌抑制剤を使う上で心配なことは?

皮脂分泌抑制剤に興味はあっても、いざニキビの相談に皮膚科に行く、となるとちょっと腰が引けてしまう方も多いかと思います。この皮膚科を受診しなくてはならないという点が、皮脂分泌抑制剤を使ったニキビ治療を開始する、あるいは続けていくうえでの一番の障害かもしれません。

特にピルなどは一度開始したらいきなり中止するわけにもいかないので、定期的に受診する必要があります。

また全体に占める割合としては少数ではありますが、薬が合わなくて副作用が出たり、期待したほどの効果が得られなかった・・・ということももちろん考えられます。

しかし最近ではニキビ治療に特化した皮膚科も増えてきており、年齢や性別を問わず以前よりも皮膚科の受診に対するハードルが低くなっているように感じます。
悪化した後では治るまでに時間もかかりますし、早い段階で皮膚科を受診して治療を開始することが大事ですね。

また、全体に占める割合としては少数ではありますが、やはり薬が合わなくて副作用が出たり、期待したほどの効果が得られなかった・・・ということももちろん考えられます。

医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務

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