角質ケアでニキビを治す【医師監修】

更新日:2017年2月10日

繰り返すしつこいニキビに悩んでいる方は少なくないと思います。あなたを悩ませているニキビの原因は、もしかしたら角質ケア不足かもしれません。ここでは、角質ケアとニキビの関係や有効なお手入れの方法をみていきましょう!

角質ケアとニキビの関係とお手入れ方法

角質が溜まることでニキビトラブルが起こる

そもそも、角質とはどのようなものかご存じでしょうか。
人間の皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっていて、角質はその一番浅い部分である表皮の最上層にあります。肌を刺激から守ったり肌の保水をしたりといった大切なバリケードの役割を担い、10~20にも重なりあった層を「角質層」と呼びます。

一般的に「角質ケア」というと、スクラブやピーリングを用いて角質を除去することを指しますが、適度な角質ケアを怠ると、古くなった角質が皮膚表面に溜まってしまうことがあります。
角質が溜まると以下のようなニキビトラブルの原因となりかねないので、注意しましょう。

ニキビができやすくなる

溜まった角質が毛穴を塞いでしまうと、詰まった毛穴の中でニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖を始め、ニキビが発生しやすくなります。適度に角質を取ることで毛穴を良い状態に保つことができ、ニキビを予防することができます。

ニキビの治りが悪くなる

角質で塞がれた毛穴を放置すると、アクネ菌の繁殖によって既にあるニキビの炎症も酷くなり、膿を持つようになるなどして治癒に時間がかかってしまいます。

ニキビ跡も消えにくくなる

皮膚は、年齢等にもよりますが、約28日間のサイクルで新しい皮膚と入れ替わっています。(ターンオーバーと言います。)この肌の再生サイクルが低下すると、ニキビの跡が消えにくくなるなどの問題が起こります。
適度な角質のケアで肌の新陳代謝を促すことで、ニキビ跡のシミや赤みの改善を早めることができます。

ニキビ対策のための角質ケアに効く「ピーリング」有効成分や注意点は?

ピーリング剤に含まれている主な角質ケア成分に、「グリコール酸」と「サリチル酸」があります。それぞれどのような成分なのでしょうか。

・グリコール酸
角質の柔軟効果や除去効果のある成分で、サトウキビなどに含まれているフルーツ酸の一種です。保湿や血行の促進、シワの改善など様々な美容効果が期待できます。

・サリチル酸
角質溶解作用や殺菌作用がある成分で、ごわついた角質を柔らかくして溶かす働きがあるため、アクネ菌の繁殖を抑えたりする効果が期待できます。

グリコール酸とサリチル酸の2つの成分はどちらもピーリングに使われる成分ですが、使用に適したシーンには違いがあります。
グリコール酸は、定期的な角質ケアに適した成分です。一方のサリチル酸は、炎症が酷いニキビ肌や、色素沈着によるニキビ跡などのケアをするのに効果を発揮します。

ピーリングを行う際の注意点

ピーリングは、きちんと理解して行わないと肌への負担になってしまいます。
市販のピーリング剤を使用する際は、商品に記載されている使用サイクルや用法、注意点を必ず守りましょう。
また、ピーリング後は肌が通常よりデリケートになります。保湿ケアや紫外線対策を念入りに行い、刺激を避けるようにしましょう。

ケアのしすぎは逆効果に?“育てる”角質ケア「角質培養」とは

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ニキビトラブルを防ぐために頻繁に洗顔やピーリングを行うと、角質層が薄くなって肌のバリア機能が低下し、新たな肌トラブルを招いてしまうことがあります。
バリア機能が低下した肌の角質層を健全な状態に戻すために有効なのが「角質培養」です。

何もしない角質ケア

角質培養とは、簡単に言えば「薄くなった角質層が正常な厚みに回復するまで成長を見守る」ケアです。
角質層が健やかに成育されるために必要なことは、最低限のケアにとどめ刺激を極力減らすことです。
ポイントは以下の通りです。

・メイク
理想はノーメイクです。
必要な場合は、ベースは薄めに施し、目元にポイントを置くなど工夫しましょう。

・洗顔
刺激の少ない洗顔料を選びましょう。
合成界面活性剤不使用の固形石鹸などを選ぶのがお勧めです。
ネットを使ってきめ細かい泡を作り、泡を皮膚の上で転がすようにやさしく洗いましょう。

・保湿
角質培養にもっとも大切なケアが保湿です。
セラミドなど高機能の保湿成分が配合された化粧水や乳液を選び、欠かさずにケアを行いましょう。

・外部環境
外出する際に気を付けたいのはやはり紫外線ですので、紫外線対策を念入りに行いましょう。 日焼け止め等は肌への刺激が強いため、日傘や帽子での対策がベストです。
また、衣類などを工夫して屋内と野外の寒暖差をできるだけ少なくすることも大切です。

すぐに結果がでるわけではない

角質培養はすぐに成果が表れるようなケアではありませんので、我慢することも必要です。 ケアを行っている期間中、角栓ができるなど肌の状態が気になることもあるでしょう。しかし、角栓や角質を除去する行為は、肌ダメージの原因となります。
途中で『本当にこれでいいのか』と不安になってしまっても、できるだけ刺激を与えないという基本を忘れないようにしましょう。

医師監修
アクネクリニック 新宿院 院長
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる

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新宿、横浜、名古屋に開院しています。
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アクネクリニック:何度も繰り返すニキビ、原因は皮脂腺にありました。
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