馬油でニキビを治す【医師監修】

更新日:2016年3月7日

みなさん、「馬油」(ばーゆ)をご存知でしょうか?美容に関心の高い方、乾燥肌や髪の毛のパサつきなどでお悩みの方であれば、保湿効果や一部、シャンプーの成分などとして聞いたことのある名前かもしれません。この「馬油」、ニキビ治療に用いると良い、という説もあります。

試してみる価値アリ!?馬油によるニキビ治療とは?

そもそも馬油ってどんなもの?

「馬油」は、主に馬のたてがみや尾から取る油です。中国などでは非常に長い歴史があり、日本でも昔からやけどやシミなど、幅広くスキンケアに利用されてきました。
なぜほかの動物や植物の油ではなく「馬油」が良いのかというと、馬油は人間の脂肪の組成と良く成分が似通っていて、人間の皮膚に抵抗なく浸透していきやすいということが挙げられます。

また、不飽和脂肪酸の割合が高く、塗ることで血行促進効果がある、などとも言われています。これらの効果が、昔からいわれるやけどに対する効果などに関係しているのではないかと考えられます。ただ、まだまだ未知の部分もあり、はっきり「馬油」が効くメカニズム、というのはわかっていない部分も多いようですね。

馬油はどんな人に向いている?

「馬油」は主に、皮膚が乾燥し、そのことでカサカサしたり、新陳代謝が落ちてしまってお肌の正常なバリア機能が働かず、古い角質が肌にたまったり毛穴が狭まったりしてそのことがニキビの原因の一つとなっている、いわゆる「乾燥肌のニキビ」の方には向いている可能性があると言えます。

反対に、オイリー肌で純粋に皮脂の分泌が多いことがニキビの出来る大きな要因になっている方には、更に油分を肌の表面に増やすことになってしまい、あまり向かない可能性があります。

ただ、先述の通り、他の医薬品と異なる自然のもので効く・効かないのメカニズムがはっきり解明されていないことから、例外も多くあると思われ、効果の予測がつきにくい面もあるでしょう。

馬油をニキビ治療に用いるメリットは?

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馬油は長い歴史もあり、天然のものですから、成分的に安心して使用できる、という面は大きいです。アレルギー体質の方や敏感肌の方でも、純粋な馬油であれば、馬油にさえアレルギーがなければ安心して使えますよね。

費用も例えば有名化粧品メーカーのクリームなどに比べれば、控えめなことも多く、一回に使用する量も多くないことから比較的経済的な方法と言えるでしょう。また、やけどやシミにも効果があるとされ、応用範囲が広いのも魅力です。

それから、「馬油」は市販されていますので、病院を受診して処方してもらう、という煩わしさがないのも大きな魅力と言えるのではないでしょうか。

馬油をニキビ治療に用いるのは賛否両論ある?

馬油には、皮膚に対する保湿効果、適度な油分を補給する効果は広く知られているものの、実際に、ニキビに対して本当に特別な効果があるのか、という点では微妙な面があります。医師の間でも、ニキビのケアとして「馬油」を使用することに関しては賛成意見、反対意見、どちらもあるようです。
実際に試した方の意見としても、良くなったという意見もあればかえってニキビが増えたり悪化してしまったという意見もあり、結局の所自分の肌で試してみるしかない、というのが実情なようです。

また、「馬油」はその性質上、酸化・変性しやすいので保存性に優れず、誤って開封後時間が経って変質してしまったものを用いた場合、肌に刺激となってしまうことも考えられますね。

医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務

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