ピルでニキビを治す【医師監修】

更新日:2016年3月7日

「ピル」がどのようなものかご存知でしょうか。ピルとは、経口避妊薬であり、避妊目的で使用されることがほとんどです。しかし、ピルは避妊目的だけではなく、実はニキビの治療にも効果的なのです。 ここでは、どのようなニキビに効果的なのか、また低用量ピルの副作用についてなどを説明します。

「ニキビ治療」にも効果があるピル

ニキビができるさまざまな原因

ニキビは、毛穴が詰まったり、皮脂の分泌が増加したり、アクネ菌が増殖することが原因で毛穴に作られてしまいます。しかし、このような原因以外で、生理前にニキビが悪化することや、疲れやストレスが溜まっている時にニキビができてしまう…なんて経験をしたことはありませんか?

実は、こうしたニキビは、ホルモンバランスの乱れが原因によるものなのです。ニキビはホルモンバランスの乱れで、できてしまったり増えてしまったりするのです。

ホルモンバランスの乱れで悪化するニキビ

生理前にニキビが悪化する原因として、ホルモンバランスが関係しています。
女性の体には、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンが存在します。これらのホルモン分泌のバランスは、一定周期で変わります。このバランスの変化により、女性のからだに様々な影響を与えます。

しかし、生理前には卵胞ホルモンよりも黄体ホルモンの比率が増えます。また、この黄体ホルモンには、男性ホルモン(アンドロゲン)に似た作用があります。そのため、皮脂の分泌を促します。更に生理直前には、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの比率が低下し、相対的に男性ホルモンの比率が増えます。

これにより、皮脂の分泌が促されることになるのです。こうしたホルモンバランスの乱れにより、皮脂の分泌を促しニキビができやすくなってしまうのです。

低用量ピルが効果的なニキビ

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ホルモンバランスの乱れによって悪化したニキビの治療に効果的なのが低用量ピルです。ピルは、避妊目的だけではなく、生理不順を緩和したり、月経前緊張症の緩和にも有効です。以前は、ホルモン量が多い中高用量ピルが使用されていました。そのため、頭痛、吐き気、不正出血などといった副作用が多く表れていました。

しかし、現在はホルモン量を抑えた低用量ピルが主流です。そのため、副作用の心配はほとんどありません(副作用の心配があるとしても、低用量ピルを飲み始めて数日~数週間くらいと言われています)。

低用量ピルの副作用について

低用量ピルは、今までの中高用量よりも副作用が少ないですが、

  • ・35歳以上の方
  • ・喫煙している方
  • ・血栓症にかかったことがある方
  • ・高血圧の方
  • ・妊娠中・授乳中の方
  • ・肥満の方
  • ・血栓症を血縁者でお持ちの方
  • ・子宮筋腫や子宮内膜症など婦人科疾患をお持ちの方

などは内服すると様々な副作用が起こり得ることがあり、副作用などについて確認してから服用しないと、非常に危険です。ニキビ治療のための低用量ピルは、きちんと医師の診察を受けられた上で処方してもらってください。などは内服すると様々な副作用が起こり得ることがあり、副作用などについて確認してから服用しないと、非常に危険です。ニキビ治療のための低用量ピルは、きちんと医師の診察を受けられた上で処方してもらってください。

医師監修
オラクル美容皮膚科東京新宿院  直子医師
経歴
2012年3月 北里大学医学部医学科 卒業
2012年4月 北里大学病院 勤務
その後、都内クリニックで研鑽を積む
2020年2月 アクネクリニック新宿院 院⻑となる
2024年 オラクル美容皮膚科 東京新宿院勤務

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